ノンスケールスクラッチビルド  ケン イケダ助教授              原型・制作・撮影  Hangedman
我が道都大学で、彫刻を専門に教えるケン・イケダ助教授をフルスクラッチで制作しました。全長は約25cmでラドール粘土が主です。やや等親が高く、左右のバランスも微妙にくるっています。フィギュアを作る上で一番見られる顔も、何度か作り直してやっと本人に似せましたが、なかなか大変でした。
細かいところも念入りに気を配ったつもりですが、塗装してからはやっぱり荒が目立ちます。まだまだという事を実感しつつ、まぁ、初めてのスクラッチだからこんなもんでしょうか?本人には色々文句を言われましたけれどね・・・。
塗装も、我が家の塗装ブースには蛍光灯が無く、白熱球の下で塗装をすると肌色の感覚がわかりません。結局いつも赤っぽくなってしまうんですよね。その後、リサイクルショップから蛍光灯を買ってきました。
小物にもこだわりを出しました。カロリーメイト、クランチチョコレート等は基本的にインクジェットプリンタでケント紙に印刷した物をつかっています。
またジーンズの皺や、縫い目、サンダルなども細かく作り込みましたが、サンダルはまだ少しディティールのツメが甘い気もします。あとは肩周りのプロポーションの悪さが目立ってしまいますね。リアルに存在する人のフィギュア、特に、女の子でもムキムキマッチョマンのヒーローでも、ガリガリの痩せでも無い限り、プロポーションに捕らえどころが無く、難しかったです。ケン先生流の、中に螺旋状にねじった針金を入れるやり方も、プロポーションに大きなミスがあったときに修正が利かないという問題点がある事が発覚。
腕の長さ、肩のプロポーションを修正出来なくなるという自体を招いてしまいました。油粘土が対象の場合は融通が利くのですが、固まってしまうラドールでは修正が利かなくなってしまうのです。まぁ、しかし、そこから更に自己流の改善策を練っていく事が、美術屋魂というものなのでしょう。
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